
内科で診る症状
内科で診る症状
「どこが悪いか分からないけど、何となく体調が優れない」――そんなときこそ内科の出番です。
内科では、特定の臓器に限らず、全身の不調に幅広く対応し、原因を明らかにして適切な治療や専門科への橋渡しを行います。
以下は、当院でよくご相談いただく症状です。気になる症状がある方は、お早めにご相談ください。
頭痛には、肩こりやストレスが原因となる「緊張型頭痛」、片側だけがズキズキ痛む「片頭痛」、眼の奥がえぐられるような「群発頭痛」などがあります。一方で、高血圧や脳出血、髄膜炎など、早期対応が必要な疾患の症状として現れることもあります。当院では、問診と診察を通して頭痛の種類を見極め、必要に応じて脳神経科の精査を勧めることもあります。慢性的な頭痛がある方は、自己判断で鎮痛剤に頼りすぎず、ぜひ一度ご相談ください。
「立ちくらみのような感じ」「天井が回るような感覚」「ふわふわと揺れるような不安定さ」など、めまいの表現は多様です。耳の奥にある平衡感覚の異常(良性発作性頭位めまい症、メニエール病など)や、自律神経の乱れ、脳血流の低下など、原因は多岐にわたるため、丁寧な問診と診察が不可欠です。めまいを繰り返す方、吐き気や耳鳴りを伴う方は、早めの受診をおすすめします。
発熱は、体が何かと戦っているサインです。ウイルスや細菌による感染症が最も多い原因ですが、肺炎・尿路感染・関節炎・胆のう炎などの臓器の炎症や、時には自己免疫疾患や悪性疾患の初期症状ということもあります。当院では、経過・発熱の高さ・他の症状との組み合わせを丁寧に確認し、血液検査や迅速検査、画像検査などを組み合わせて診断を進めます。繰り返す発熱や原因不明の高熱は特に注意が必要です。
のどの痛み・咳・鼻水・頭痛・倦怠感などは、いわゆる「かぜ症候群」の典型的な症状です。多くはウイルス感染で自然に回復しますが、症状が強い・長引く・高熱が続くといった場合は、細菌感染や肺炎、インフルエンザ、新型コロナなどの可能性もあります。当院では必要に応じて迅速検査や胸部レントゲンも行い、早期に適切な治療に繋げます。市販薬で改善しない場合は早めにご相談ください。
腹痛や下痢は、急性胃腸炎や食中毒のような一過性のものから、大腸炎、胆石症、過敏性腸症候群、消化管の腫瘍まで、幅広い疾患が関係します。痛みの場所や性質、下痢の有無、発熱、吐き気、血便などの情報から診断の手がかりを探ります。慢性化している腹痛や、繰り返す下痢には大腸カメラなどの精密検査が必要になる場合もありますので、放置せず一度ご相談ください。
食後の胃のもたれや吐き気、嘔吐は、胃炎や逆流性食道炎、機能性ディスペプシア(消化不良症候群)などが原因となることが多いです。とくにストレスや加齢、生活習慣の乱れによって胃腸の機能が低下している方では、症状が慢性化しやすい傾向があります。内服治療に加え、食事指導や生活習慣の改善も併せて行います。急な嘔吐が続く場合や、吐血・血便を伴う場合は緊急性もあるため早めの受診が必要です。
排便回数が少ない、出にくい、残便感があるといった便秘は、単なる腸の動きの低下だけでなく、水分不足、運動不足、ストレス、薬の副作用、甲状腺機能の低下など、さまざまな要因が関係している可能性があります。慢性的な便秘は腸内環境の悪化にもつながり、QOLを大きく損ねます。当院では、便通状況や生活背景をもとに、下剤・漢方・食事指導などから無理のない改善方法を一緒に考えていきます。
大きないびきや、睡眠中に呼吸が止まっているように見える場合、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。SASは、熟睡できないことによる日中の眠気・集中力低下だけでなく、高血圧・糖尿病・心筋梗塞・脳卒中などのリスクを高めることが分かっています。当院では、簡易検査やスクリーニングを行い、必要に応じて睡眠外来や呼吸器内科へのご紹介、軽症例へのマウスピース治療(スリープスプリント)も対応しています。
「ちょっと調子が悪いだけだから」「様子を見よう」と我慢しているうちに、症状が長引き、生活に支障をきたすこともあります。
内科では、症状の段階でご相談いただくことで、大きな病気を未然に防ぎ、日常生活を快適に保つことを目的にしています。
なんとなく体調が優れない、同じ症状を何度も繰り返している――そんなときは、どうぞ安心して当院へご相談ください。
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